串間市について
串間市は、宮崎県の最南端に位置し、東部は日向灘、南部は志布志湾に面しています。
海岸沿いは景観の美しさから日豊海岸や日南海岸といった国定公園に指定されています。
特に、日南海岸国定公園は、海岸線とともに海中の美しさでも知られ、国内で初めて設置された海中公園の一つです。
この地域の気候は、夏は暑く、冬も黒潮の影響によって比較的温暖な気候です。
串間市の人口18,000人(2017年調べ)
- 串間市の漁業は、主に沿岸漁業と養殖漁業を中心に行います。
遠洋漁業では、漁場に黒潮海流があるため、季節ごとにアジやサバ、マグロ、トビウオなど様々な魚を水揚げすることが出来ます。
養殖漁業では、宮崎県内でも有数のブリ、カンパチ、岩牡蠣の養殖場を保有しています。
- 串間市は年間を通して比較的温かな気候なので、この地の環境に適した美味しい野菜や果物を育てています。
甘藷(かんしょ)や宮崎完熟マンゴー、スイートコーン、ごぼうやオクラ、日向夏など季節に合わせた特産物、名産品が豊富にあります。串間市に観光の際は、是非ともお土産にどうぞ。
おすすめ観光スポット
都井岬
都井岬は宮崎県串間市に属し、志布志湾と日向灘の先端にある岬で、周囲は絶壁となっています。
付近には、豊かな自然で育まれた様々な観光スポットが存在します。
- 都井岬ビジターセンター
- 都井岬のジオラマや岬馬の歴史、食物連鎖など都井岬についての全てを知ることが出来ます。
館内では、岬内で拾える天然記念物のソテツの実や本物の馬の毛を使用した工作体験を行うことが出来ます。
- 御崎神社
都井岬の最先端に奉祀されている神社です。
神社には、「上津綿津見神(うわつわだつみのかみ)」「中津綿津見神(なかつわだつみのかみ)」「
底津綿津見神(そこつわだつみのかみ)」が祀られています。周辺は特別天然記念物のソテツの自生林があります。<ソテツとは?>
種子植物ソテツ科の常緑低木です。
ソテツ類の中で日本に自生がある唯一の種で、主に海岸近くの岩場に生育します。
- 都井岬灯台
- 海抜255mの断崖上に立ち、高さ15mの白色の大型灯台です。日本の灯台50選に選ばれています。
全国に15の参観灯台がありますが、都井岬灯台は九州で唯一、一般公開している灯台です。
- 岬馬
- 宮崎県串間市の都井岬に生息する純粋な日本在来馬の一種で、昭和28年に国の天然記念物に指定されました。
日本在来馬の中では中型馬に分類され、体高は約130㎝、体重は約300㎏程度です。
1967年に都井岬に牧場が開設されて以来、300年以上の間、周年放牧によって飼育されました。
毛色は鹿毛、黒鹿毛、河原毛が多く、足首が黒色になっているのが特徴です。
旧吉松家住宅
旧吉松家住宅は吉松家が地域の政治、経済を牽引していた大正年間に建築されました。
厳かな雰囲気を感じられる石堀や表門は、当時の繁栄を推察することが出来ます。
主屋・外蔵・内蔵・物置・表門及び塀は『国土の歴史的景観に寄与しているもの』として、国の文化財登録原簿に登録されています。(写真は大広間)
幸島
宮崎県串間市の東部、200m沖合にある島で、引き潮の時には歩いて渡航することも出来ます。
黒潮による温暖な気候で豊かな自然が残されているため、タヌキや野ウサギ、ウグイスなどが生息しています。中でも、野生猿(天然記念物の幸嶋サル)が棲息することから「猿島」とも呼ばれます。
幸嶋サルは、海水でイモを洗うニホンザルとして有名です。
石波海岸
石波海岸は宮崎県串間市の市木地区に広がる海岸です。「日本の渚百選」にも選ばれており、日南海岸国にいくつも存在する浜辺の中でも屈指の美しさを誇ります。
石浜海岸に沿って亜熱帯樹林が広がり、「石波の海岸樹林」として国の天然記念物に指定されている豊かな自然が広がります。
赤池渓谷
赤池渓谷は、姶良カルデラ(鹿児島県の錦江湾最奥部にある大きなくぼ地)の噴火による火砕流堆積物の地を川の流れが侵食してできたものです。
起源は約2万5000年前と言われます。
深い森林に包まれた渓谷は都会の喧騒はなく、景観と野鳥の声や木々の音が聞こえる魅力的な地です。